かえりみち
今日の帰りは、客先近くの乗り換え駅で降りて
有名なパン屋さんへ向かってお散歩。
大通りから一本奥の小道を入って数分歩くと
香ばしい香りがわたしの行き先を教えてくれる。
ショーウィンドウに並ぶどのパンも美味しそうで、まるで、
わたしを買って!わたしを食べて!
と言っているようで。
ああ、わたしのお財布の中身と胃袋が無限にあればいいのに!
なんて思いながら、ひとつひとつ選んでゆく。
紙にくるまれたバゲットをはみ出させたビニール袋を手にさげながら歩く、かえりみち。
しあわせな香りが鼻をくすぐる。
このバゲットは薄くスライスしてジャムを塗ろうかな
このクロワッサンはパリッとトーストしようかな
このクリームパンは生物だから今日中に食べたいな
なんて、考えながら歩く。
しあわせな帰り道。
今日も一日、おつかれさま。