まよいねこ

好きなものは多い方がいい。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

かえりみち

今日の帰りは、客先近くの乗り換え駅で降りて 有名なパン屋さんへ向かってお散歩。 大通りから一本奥の小道を入って数分歩くと 香ばしい香りがわたしの行き先を教えてくれる。 ショーウィンドウに並ぶどのパンも美味しそうで、まるで、 わたしを買って!わた…

満月の夜

またね、と別れた次の日がいちばんさみしい。 あと数日も経てばこのさみしさが紛れていくのを知っているけど、何度経験しても慣れることがない。 そんなことを考えてしまう残業からの帰り道。 楽しかった週末のことを思い出したら視界がにじんできたから あ…

きらきらの朝

いつもと同じ時間に起きて いつもと同じ時間に家を出て いつもと同じ時間の電車に乗って だけど、行き先は特別な場所。 なにもかもが特別に見える朝。 だいすきなひとの元へ連れていってくれる切符を握りしめ きらきら輝く朝日を浴びながらまだ眠そうな街を…

髪型を変える、生活を変える。

2ヶ月ぶりの美容院。 胸下までのロングヘアをセミロングまで短くして、パーマをかけ直してトリートメント。 施術終わり、美容師さんが映してくれた鏡の中のわたしは、数時間前より少しはかわいくなった、気がした。 髪を綺麗にしてもらうと身だしなみもちゃ…

素直になりたい

「今日ご機嫌だね?どうしたの?」 きょとんとした声が、電話口から。 連絡がほしいと思ったときに、スマートフォンの画面にあなたの名前が表示されたからよ、なんて、恥ずかしくて言えなくて。 いつもこんなだよ、なんてとぼけてしまう。 ああ、もっと素直…

まほうつかい

ちいさな男の子が おくちをぽかんとあけて言った 「魔法みたい」 そのことばが、社会人2年目だったわたしに突き刺さった。 目の前に必死で忘れていたけれど、わたしの作るものはお客さんのその先の、こんなちいさな男の子にもきちんと届いているのだと。 あ…

ペットボトルの光

はじめて彼の部屋で目を覚ました早朝。 ベッドからするりと抜けだして、ひやっとする床に足をつけ、ぺたりぺたりと部屋を歩く。 ん、と彼のくぐもった声にくるりと振り向いたら。 床に置かれたペットボトルの水にカーテンからこぼれた光が反射してきらりと光…

はじめましてのごあいさつ

ひらひら揺れるスカートが好き。 パンケーキとパフェはとりあえず写真を撮る。 ピンクとブルーなら、ピンクを選ぶ。 アイラインは目尻を少し長くして、最後の悪あがき。 そんなフツーのOLがつづる、とるにたらない話です。