2016-06-21 満月の夜 恋愛 またね、と別れた次の日がいちばんさみしい。 あと数日も経てばこのさみしさが紛れていくのを知っているけど、何度経験しても慣れることがない。 そんなことを考えてしまう残業からの帰り道。 楽しかった週末のことを思い出したら視界がにじんできたから あわてて空を見上げて思いがこぼれないようにしたら わたしの瞳に映ったのはまんまるのおつきさま。 美しくて、明るくて、気高くて なんだかますます視界がにじんで見えた。 だいすきなひとがいるあの街も、同じ月が見えますか。 次の満月は、あなたと一緒に眺めたい。